韓国の支払い事情:カード、現金、ATM、免税(タックスリファンド)
日本のクレジットカードの使い方、現金とATMの注意点、チップが不要な理由、観光客向けの免税払い戻しの流れをまとめました。
基本はカード払い
韓国は世界でもトップクラスのキャッシュレス国です。都市部のほとんどのお店、飲食店、カフェ、タクシー、券売機がクレジットカードやデビットカードに対応していて、むしろカードが歓迎されます。日本から持っていくなら、VisaかMastercardが最も安心です。JCBやAmerican Expressは使えるお店もありますが、使えない場面もあるため、できれば国際ブランドの違うカードをもう1枚持っておきましょう。
出発前には、カード会社に海外で使うことを連絡しておき(アプリで設定できるカードも多いです)、海外利用の上限額と、オンライン決済の本人認証の設定を確認してください。決済端末で「ウォン払いか、日本円払いか」と聞かれたら、ウォンを選びましょう。日本円で決済する「動的通貨換算」は、レートが不利になるのが普通です。
小さな屋台、市場の店、昔ながらの食堂、地方の店では、現金しか受け付けなかったり、使えるカードが限られたりすることがあります。セルフ式の端末が海外カードを読めないこともあるため、少しの現金があると安心です。Apple PayやGoogle Payは使える場所と使えない場所があります。スマホのタッチ決済は使えるお店と使えないお店があり、KakaoPayやNaver Payなどの現地ウォレットは、韓国の口座や電話番号が必要で基本的に使えません。当てにしないでください。
現金とATM
通貨はウォン(KRW)で、日常的に使う小額の硬貨は多くありません。紙幣は1,000、5,000、10,000、50,000ウォン、硬貨は10、50、100、500ウォンです。桁が大きいので、支払い前に数字をよく確認しましょう。10,000ウォン札は、少額の買い物に使いやすい単位です。
すべてのATMが海外カードに対応しているわけではありません。「Global」や国際ブランドのロゴが付いた機械を探しましょう。銀行の支店、空港、セブン-イレブンなどのコンビニにあることが多いです。1回の引き出し上限は低めで、ATM手数料と日本のカード会社の手数料が両方かかるのが普通です。事前に手数料を調べて、少額を何度も下ろすより、適度な額をまとめて下ろすほうがお得です。
両替は、ソウルの明洞など観光エリアの両替所が競い合っていて、レートに差があります。2〜3か所を比べてから両替し、パスポートを持参してください。為替レートと手数料は毎日変わります。日本で少額をウォンに両替してから出発し、足りない分は現地で調達する方法もありますが、換算の損得は時期次第なので、最新のレートを確認してください。
チップは不要、追加料金の注意点
韓国にはチップの文化がありません。飲食店、カフェ、タクシー、ホテル、美容院やスパでも、チップは渡さず、会計にもチップ欄はありません。テーブルに現金を置いて帰ると、店員さんが戸惑って、追いかけて返しに来ることもあります。いいサービスは当たり前という考え方です。心からのお礼の一言があれば十分です。
メニューや棚に出ている価格には、一般に税が含まれており、日本の外税表記のようにレジで驚くことはあまりありません。ホテルでサービス料が加算される場合や、高級店や一部のバーでサービス料がかかる場合もありますが、その場合は明記されています。
ごく一部のお店では、特定の料理に1人あたりの席料がかかったり、焼肉や鍋は最低注文数(2人前以上など)が決まっていたりします。座る前にメニューを確認しましょう。価格は変わるので、目にした金額はあくまで目安としてください。
免税(タックスリファンド)の流れ
外国人旅行者は、買って持ち帰る商品にかかる付加価値税(VAT)の一部が、払い戻される場合があります。対象は、免税(Tax Free)の表示があるか、払い戻し制度に登録されている店で買った場合で、1枚のレシートごとに最低購入額の条件があります。最低購入額、還付の上限、手数料はこれまで何度も変わってきたので、買い物の際にお店で最新の条件を確認し、税関の公式情報も見てください。目安として「1店舗・1回の購入で15,000ウォン以上」とされることが多いですが、店によって異なる場合があります。
払い戻しには、大きく2つの方法があります。「即時還付」は、パスポートを見せるとレジでその場で税金が差し引かれる方法で、空港での手続きを軽くできますが、商品を持って出国する必要があり、出国時に確認されることもあります。「出国後(空港)還付」は、お店から受け取った還付伝票やレシートを、空港のキオスクで処理する方法です。多くの場合、荷物を預ける前に行います。税関が商品を見ることがあるためです。その後、カウンターで受け取るか、カードに返金されるかは、制度によって異なります。
買い物のときはパスポートを持ち歩き、レシートをまとめて保管してください。規則によっては、出国まで商品を使わず、開封しないよう求められます。空港ではキオスクと税関の確認で列ができるので、時間にゆとりを。購入日から手続きの期限(目安として数か月)もあるので、長い旅行なら、最終日まで放置しないほうが安心です。
還付の対象は商品で、ホテルや飲食、ほとんどのサービスは対象外です。医療や美容のサービスに関する規則は過去に変更されています。購入予定があるなら、支払う前に必ず直接確認しましょう。迷ったら、会計の前に店員さんに聞くのがいちばんです。
日本のカードと現金のちょうどよい配分
日本から持っていく現金は、あまり多くなくて大丈夫です。数日の旅行なら、ウォンの少額の現金を持ち、残りをカードで払う方法で、困る場面はほとんどありません。市場の屋台、公衆トイレ、一部の地方バスなど、現金があると便利な場面のために、1,000ウォン札と10,000ウォン札を用意しておくと安心です。
カードを紛失したときや、盗難に備えて、カード会社の海外からの連絡先を日本にいるうちにメモしておきましょう。カード番号が分かる写真をスマホに残すのは、盗難のリスクがあるため避けたほうが安全です。また、旅行中にカードが使えなくなる最大の原因は、不正利用を疑われての利用停止です。連続して高額な決済をするときは、アプリの通知を確認しておくと、慌てずに済みます。
もう一点、レシートの扱いです。免税手続き用の書類のほか、クレジットカードの控えも、帰国後の明細確認に使えるので、少なくとも旅行中は保管しておくとよいでしょう。