韓国旅行の安全ガイド:緊急連絡先と困ったときの対処法
警察112、救急・消防119、韓国観光公社の1330(日本語24時間対応)など、いざというときの番号と、病気・紛失・台風・薬の持ち込みで迷わないためのポイントをまとめました。
治安は良好。それでも番号は先に保存しておきましょう
韓国は日本と同じように、夜の街歩きがしやすい国として知られています。カフェで席取りのためにスマートフォンを置いたまま席を離れる人がいるほどで、旅行中に大きな不安を感じる場面は多くありません。ただ、明洞や東大門、南大門市場、弘大の繁華街のように人が密集する場所ではスリや置き引きが起こり得ますし、飲酒後の夜道では日本と同じく油断は禁物です。パスポートはホテルの金庫か体に付けたバッグに入れ、バッグは前に抱えるのが基本です。
日本から出発する前に、次の番号をスマートフォンの連絡先に登録しておくと安心です。警察は112、消防と救急は119です。どちらも韓国国内では市外局番なしで、携帯電話からも無料でかけられます。日本の110番と119番の感覚で覚えておけば、迷いません。
もう一つ覚えておきたいのが、韓国観光公社が運営する旅行者向け電話案内の1330です。日本語は24時間対応とされており、道案内、通訳のサポート、観光中のトラブルや苦情の相談、病院探しなどに使えます。ただし1330は緊急通報の番号ではありません。命に関わるときや犯罪被害にあったときは、迷わず112か119にかけてください。日本の携帯電話をローミングで使っている場合は、国番号を付けた「+82-2-1330」でつながる案内もあります。つながり方や通話料は契約によって違うため、出発前に携帯会社の案内で確認しておきましょう。公式サイトやアプリの通話・チャット機能を使う方法もあります。
112・119にかけるときのコツ
通報して韓国語で説明できないときは、まず「日本語」「ジャパニーズ」とはっきり伝えてください。警察や消防には多言語の通訳支援の仕組みがあるとされています。電話は切らずに待ち、周りに人がいれば近くまで来てもらうと状況が伝わりやすくなります。
場所を伝えるときは、住所よりも目印のほうが確実です。建物名、近くの地下鉄駅名と出口番号、目立つお店の看板などを伝えましょう。地図アプリで現在地の画面を見せられるように、スマートフォンのバッテリーに余裕を持たせておくことも大切です。モバイルバッテリーは、安全の面でも旅の必需品です。
在外公館の連絡先も控えておくと役立ちます。在大韓民国日本国大使館の代表電話は、外務省の海外安全ホームページ等で02-2170-5200と案内されています。日本からかける場合は国番号の82を付けてください。パスポートの紛失や事件・事故に巻き込まれたときの相談先になります。受付時間や領事窓口の番号は変更されることがあるので、出発前に外務省と大使館の最新の案内をご確認ください。あわせて、外務省の海外旅行登録「たびレジ」に登録しておくと、現地の安全情報がメールで届きます。
病気やけがのとき:保険・病院・薬局
韓国で外国人旅行者が診察や入院を受けた場合は、基本的に自己負担です。重症の場合は高額になることもあるため、出発前に海外旅行保険へ加入しておきましょう。クレジットカード付帯の保険を使う場合は、補償の範囲や、キャッシュレス診療が使えるかどうかをカード会社に事前確認すると安心です。保険証券の番号と緊急連絡先は、スマートフォンのスクリーンショットにして保存しておくと便利です。
軽い風邪や胃腸の不調なら、街中にある薬局を利用できます。緑の十字の看板や、薬局を意味する表示を掲げたお店が目印です。薬剤師さんは簡単な英語が通じることが多く、翻訳アプリを併用すれば症状を伝えられます。ソウルや釜山などの大都市には、日本語や英語で対応する国際クリニックもあります。日本語対応の病院を探したいときは、1330に相談してみてください。夜間や休日は診療している医療機関が限られるので、体調に不安があるときは早めに動くことをおすすめします。
日本から持っていく薬にも注意が必要です。常用薬は元のパッケージのまま持ち込み、処方薬は英文の薬剤証明書や診断書があると安心です。日本で市販されている風邪薬や鎮痛薬のなかには、韓国では持ち込みが制限される成分を含むものがあります。特に量が多い場合や、強い鎮痛薬、睡眠薬、興奮作用のある成分を含む薬は注意してください。出発前に韓国の税関や大使館の最新情報で確認するのが確実です。
水道水は処理されていますが、韓国の人の多くは浄水器の水やペットボトルの水を飲んでいます。飲食店のセルフ給水機の水は通常ろ過されたものです。胃腸が敏感な方は、コンビニで買える飲料水が安心です。7月と8月は蒸し暑く、日本の夏と同じように熱中症の心配があります。こまめな水分補給と、午後の屋内での休憩を計画に入れておきましょう。
天気と警報:台風・猛暑・微細粉塵
台風は主に夏の終わりから秋の初めにかけて朝鮮半島に近づき、済州島や南部の海沿いは特に影響を受けやすくなります。台風が予想されるときは、飛行機やフェリーの欠航、公園や観光施設の臨時休業が起こります。日本と同じ感覚で、9月前後の旅行には予備日を設けておくと安心です。航空会社からのお知らせと天気予報をこまめにチェックしてください。
旅行中に突然、大きな警報音とともに韓国語のメッセージがスマートフォンに届くことがあります。これは猛暑、大雨、大気汚染、行方不明者の捜索など、公共の安全に関する緊急通知です。慌てず、翻訳アプリで画面の文字を読み取ってみましょう。日本の緊急速報メールのようなものと考えるとわかりやすいと思います。
春には、黄砂や微細粉塵(PM2.5など)で空がかすむ日があります。喘息や花粉症のある方は、微粒子に対応したマスクを用意し、アプリで空気の状態を確認してから外出するとよいでしょう。冬は気温が氷点下になる日が続き、階段や坂道が凍ることがあります。滑りにくい靴が役立ちます。
登山も人気ですが、山の天気は変わりやすいものです。決められた登山道を歩き、水と薄手の上着を持ち、日没の前に下山できるよう早めに出発してください。海水浴は、監視員がいる海水浴場の開設期間に限り、旗や標識の指示に従って楽しみましょう。
タクシー・ぼったくり・忘れ物
韓国は、観光客を狙った詐欺が多い国ではありませんが、いくつか気をつけたい点があります。タクシーは正規のタクシーを使い、メーターで走ってもらうのが基本です。無許可の白タクには乗らないでください。配車アプリを使えば、言葉の心配が少なくなります。ただし、アプリによっては韓国の電話番号や決済手段が必要になることもあり、初めての利用には向かない場合があります。観光地で道を尋ねてきて、お茶や宗教の勧誘、バーへの誘いにつなげる人にも注意しましょう。
忘れ物は、諦めずに探してください。電車やタクシー、お店に置き忘れた物が戻ってくることは珍しくありません。ホテルや観光案内所に頼んで警察への届け出を手伝ってもらい、警察の遺失物サービス「Lost112」についても尋ねてみましょう。パスポートをなくした場合は、現地の警察で届け出をしたうえで、日本国大使館に連絡します。帰国のための書類を取得する手続きが必要になるため、顔写真付きのコピーを日本から持参するか、写真データを保存しておくと手続きがスムーズです。
クレジットカードを紛失・盗難にあったときは、すぐにカード会社の海外対応窓口へ連絡して利用を止めてください。番号は紙とクラウド上のメモの両方に控えておきましょう。スマートフォンを盗まれたときは、別の端末から位置情報の確認と端末のロックを行い、携帯会社にも連絡します。
法律とマナー、出発前の確認
日本と同じように、韓国でも薬物に関する法律はとても厳しく、少量でも処罰される可能性があります。軍事施設や空港周辺での撮影、ドローンの飛行は厳しく規制されています。許可を得ずに他人を近くから撮影することや、トイレ、更衣室、サウナなどでの撮影は絶対にしないでください。喫煙は、飲食店やカフェをはじめ多くの公共の場所で禁止されており、指定された喫煙場所以外では吸えません。
入国に必要な手続きは、国籍や時期によって変わります。日本のパスポートでの観光目的の短期滞在の扱いや、事前の電子入国申請の要否は、これまでにも何度か制度が改定されています。航空券を予約する前と出発の直前に、外務省と韓国の公的機関の最新情報をご確認ください。
最後に、現地では周囲の人に気軽に声をかけてみましょう。韓国の人は旅行者に親切で、言葉が通じなくても身振りで助けてくれる場面がたくさんあります。ホテルのフロント、観光案内所、そして1330が心強い味方になります。番号やサービスの内容は変更されることがありますので、重要なものは出発前に公式サイトで再確認しておくと安心です。