Korea Trip Map韓国旅行プランナー

T-moneyカードと気候同行カード:地下鉄・バスの乗り方

T-moneyカードの買い方・チャージ・払い戻し、観光客向けパスの考え方、ソウルや釜山の地下鉄とバスのタッチ・乗り換えの基本を、日本のICカードとの違いも含めて解説します。

まず知っておきたい:SuicaやICOCAは使えません

日本の交通系ICカード、SuicaやPASMO、ICOCAなどは、韓国では使えません。同じ「タッチして乗る」仕組みですが、規格もチャージ残高も別物です。持っていっても改札は通れませんし、日本で買ったカードの残高を韓国で使う方法もありません。まず頭に入れておくと安心です。

その代わりに使うのが、韓国の交通系ICカード「T-money(ティーマネー)」。ソウルはもちろん、釜山など韓国のほとんどの都市で、地下鉄と路線バスに乗れます。一部のタクシーや、コンビニなどの買い物にも使えます。毎回切符を買う代わりにリーダーにタッチするだけで、運賃は自動で計算されます。日本のICカードに慣れていれば、使い方はほぼ同じです。

空港や観光案内所で、観光客向けの交通カードや、買い物割引や両替がセットになったプリペイドカードが売られていることがあります。便利な一方で、手数料や為替レートを比べておくことをおすすめします。

T-moneyカードの買い方とチャージ

T-moneyカードは、CU、GS25、セブン-イレブンなどのコンビニや、地下鉄駅の自動販売機で買えます。カード自体は少額で、そこに乗車に必要な金額をチャージして使います。チャージは、コンビニや駅の機械で現金で行うのが基本です。チャージ式の最新の対応方法は変わることがあるので、現地で確認してください。カードの価格やデザインは変わります。ネットで見た金額は目安として考えましょう。

帰国前には、使い切れなかった残高を、コンビニや駅の窓口で払い戻せることがあります。払い戻しには少額の手数料がかかり、店舗によって上限額も違います。ですから、数日間の旅行ならチャージしすぎないのがコツです。少なめに入れて、足りなくなったら足すほうが損をしません。

なお、T-moneyのカードは日本では買えても高めで、チャージは韓国国内でしか行えません。日本で慌てて買う必要はなく、韓国に着いてから空港や街のコンビニで手に入れるほうが簡単です。

観光客向けパスと、気候同行カード

ソウルには、旅行者向けに数日間、市内の地下鉄とバスが乗り放題になる「気候同行カード」の短期版が用意されています。ここ数年、市は制度を見直しており、国の「Kパス」は、韓国の銀行カードと電話番号が必要な還付式の制度なので、短期旅行者には基本的に向きません。

こうした制度は変わりやすいので、ソウル市の公式観光サイト(visitseoul.net)や観光案内所で最新の内容を確認してから決めましょう。目安として、乗り放題パスが向いているのは、1つの都市で1日に何度も乗る人だけです。普通の観光日で4〜6回乗る程度なら、乗り換え割引もあるので、T-moneyの普通乗車のほうが安く済むことが多いです。到着日に、当日の運賃とパス料金で計算してみてください。

ソウル以外はもっとシンプルです。釜山、慶州、全州、江陵、済州島では、バスはT-moneyが中心。地下鉄があるのは釜山だけです。慶州、全州、江陵、済州島には地下鉄がなく、バスとタクシーが主役になります。

地下鉄の乗り方

ソウルの地下鉄は路線ごとに番号と色があり、駅にも名前のほかに番号が付いています。ソウルや釜山では英語の案内や表示が標準で、日本語表記も見かけます。自分の路線の色を見つけ、行き先ではなく、路線の終点駅の方向に従って進み、ホームの案内表示で次の電車を確認しましょう。

改札では、入るときにカードをタッチし、出るときにもう一度タッチします。運賃は距離制で、降りるときのタッチで計算されるためです。出口には番号が付いていて、広い街ではここが大切です。地図アプリが「4番出口」と案内したら、間違った出口に出ると目的地まで長く歩く羽目になります。

マナーも少しだけ。優先席は、近くに該当する方がいるなら空けておきます。エスカレーターは、歩かないなら片側に立ちましょう。声は控えめにして、混んでいるときは大きなリュックを床に下ろします。始発は早朝で、終電は深夜0時ごろです。夜遅くまで出かけるなら、その路線の終電を確認してください。

路線バスと乗り換えのコツ

バスは地下鉄が行かない場所に届き、地下鉄のない都市では主役です。ソウルでは、バスの色でタイプがわかります。青は幹線の長距離、緑は駅へつなぐ短い支線、赤は郊外への広域、黄色は短い循環です。車体前方に路線番号が出ており、地図アプリを使えば、どのバスにいつ乗るかが調べられます。

乗るときは前のドアで、降りるときは出口のドアでリーダーにタッチします。タッチを忘れると、次の乗車で最大運賃が引かれることがあります。ほかの乗客のやり方をよく見て、降車用リーダーの位置を確認してください。降りたい停留所の手前で降車ボタンを押すことも忘れずに。ボタンがないと、バスは停まらないことがあります。案内放送は韓国語が中心で、主要路線は英語もありますが、車内の次停留所の表示のほうが頼りになります。地図アプリで現在地を見ておきましょう。

T-moneyは、地下鉄とバスを一定時間内に乗り継ぐと割引になります。同じカードを使い続けることが大事で、現金の切符を使ったり、別のカードに替えたりすると、割引がつながらなくなります。

タクシーは都市部ならすぐ見つかり、T-moneyや海外カードが使える車もあります。ただ、配車アプリなら目的地を文字で入力できるので、韓国語を話さなくて済み、落ち着いて乗れます。詳しくは地図アプリのガイドをご覧ください。ラッシュ時は、朝7〜9時ごろと夕方6時以降に、大きなスーツケースは車内で邪魔になりやすいです。到着日に大荷物があるなら、通勤ラッシュの地下鉄より、仁川空港から直通の空港鉄道のほうが楽です。運賃、パス、時間帯は変わるので、公式の情報を確認してください。

日本人旅行者がつまずきやすいポイント

日本のICカードに慣れている方が驚くのは、まず、地下鉄の乗り換えの扱いです。ソウルの地下鉄は路線が多く、乗り換え駅の構内がかなり広いので、「乗り換えは何分」と日本の感覚で見積もると足りません。大きな乗り換え駅では10分近く歩くこともあるので、時間に余裕を持ちましょう。出口の番号も、駅によっては10番以上あります。

もう一つは、バスの降車時のタッチです。日本のバスでは運賃箱に払うのが普通ですが、韓国では降りるときにもカードをタッチします。降車用のリーダーは出口のドア付近にあります。タッチを忘れると、乗り換え割引が受けられなくなることもあります。

タクシーでの支払いに、T-moneyが使えるかどうかは車によります。使えない場合に備え、カードか現金も用意しておくと安心です。そして日本のICカードと同様に、T-moneyも財布やスマホケースの中で他のカードと重なると反応しないことがあります。リーダーにはカード1枚だけをかざしましょう。

あわせて読みたい