はじめての韓国、4泊5日モデルコース3選
ソウルを起点に、慶州・釜山、全州、江陵、済州島を組み合わせた現実的な5日間ルートを3つ紹介。列車の所要時間、ペース配分、泊まる場所の考え方もまとめました。
5日間の組み立て方の考え方
5日あれば、韓国の違った顔を2つ見られます。3つは欲張りすぎです。初めての旅でよくあるのが、ソウル、南東の海岸、島、山寺まで1週間に詰め込んで、半分近くを移動に使ってしまう失敗。拠点は2か所までにして、乗り換えが楽なら3か所目に1泊だけ足す、くらいが目安です。韓国は小さな国で高速列車も優秀ですが、移動日にはやはり午前中がまるごと消えます。
このガイドでは、Korea Trip Mapで扱っている6つの地域、ソウル、釜山、慶州、全州、江陵、済州島をもとに、3つのルートを用意しました。日本からの便はほとんどが仁川国際空港に着き、空港鉄道や高速バスでソウル市内へ向かうため、どのルートもソウルから始まります。列車やフライトの所要時間は目安なので、予約の際は最新の時刻表で確認してください。大事なのは、旅の形をつかむことです。
日本からだと、フライトは2時間前後と短く、到着が午前でも夕方でも、初日は軽めにしておくのがおすすめです。宿の周りを散歩して、早めに夕食を取るだけでも、暑さや寒さの中で無理に古宮へ行くより、旅全体の満足度が上がります。
ルートA:ソウル、慶州、釜山(定番の周遊)
1日目と2日目はソウルです。午前は景福宮などの古宮を一つ見て、午後は街歩きと市場での食事に。2日目は雰囲気を変えて、博物館、高台からの眺め、ショッピングエリア、若者でにぎわう夜の街などから選びます。古宮二つと旧市街を1日でまとめて回ろうとするのは避けましょう。宮殿の敷地は、地図で見るよりずっと広いのです。
3日目は高速列車で南へ。慶州へはKTXで新慶州駅まで行き、そこから旧市街へバスかタクシーで向かいます。ソウルからの所要はおよそ2時間です。慶州は新羅の古都で、街は小さく平らです。大陵苑の王陵群を歩き、瞻星台を見て、夜は東宮と月池のライトアップに合わせるのがおすすめです。ここは1泊する価値があります。池も古墳公園も、日が落ちてからと、ツアー団体が来る前の早朝が最も美しいからです。
4日目は釜山へ。慶州から釜山へは、バスか列車で1時間強ですが、手段によって変わります。釜山は慶州とは対照的で、海水浴場、坂の街、海産物市場、使いやすい地下鉄がそろう大きな港町です。4日目は市場と港、5日目は海辺のお寺かビーチで過ごし、その後に帰路につきます。帰りの便がソウル発なら、釜山からKTXで約2時間半かかるので、遅くとも午後早めには釜山を出ましょう。釜山発着の航空券は、福岡や大阪などからのアクセスも含めて、行きと帰りで空港を変える方法も検討する価値があります。
ルートB:ソウルと済州島
歴史より自然を重視するなら、最初の2〜3日をソウルで過ごし、済州島へ飛びましょう。ソウルと済州島の間は便が多く、約1時間です。済州島は火山島で、海岸線、溶岩洞窟、中央の山、みかん畑、黒豚や海鮮といった独自の食文化があります。
このサイトの中で、車の有無が大きく違ってくるのが済州島です。見どころが島全体に散らばっていて、路線バスもあるものの、時間がかかります。運転する場合は、日本の運転免許証で借りられるのか、国際運転免許証が必要なのかを事前に確認し、繁忙期には出発前に車を予約しておきましょう。運転しない場合は、島の北側の中心街か海沿いに拠点を置き、遠出にはタクシーを使い、見る場所を減らす覚悟で。島のためだけに飛行機に乗る価値があるのは、最低でも丸2日です。3日あればより余裕があります。
国内線に乗るので、航空会社ごとの預け荷物の重量制限も確認を。長距離国際線より厳しい場合があります。搭乗にはパスポートが必要なので、すぐ出せるようにしておいてください。
ルートC:ソウル、全州、江陵
食と伝統、静かな街並みが好きな方向けのルートです。まずソウルで2日過ごし、全州へ向かいます。全州はビビンバ、韓屋村、マッコリ文化で有名です。ソウルから列車で1時間半から2時間ほど。1泊あれば、韓屋の路地を歩き、おいしい食事を楽しみ、夜のライトアップまで見られます。
全州と江陵は国の反対側にあるので、直接つなごうとしないこと。いったんソウルに戻り、東海岸へ向かう高速列車で江陵へ。所要は約2時間です。江陵には長いビーチ、有名なコーヒー通り、純豆腐の店、烏竹軒などの歴史建築があり、東海の日の出もセットで楽しめます。最後の夜はここで過ごし、最終日にソウルへ戻りましょう。国際線に乗る日は、ソウル駅から空港までの時間もかかるので、余裕を持ってください。
ソウルを2回経由するのは非効率に思えますが、実は便利です。大きな荷物はソウルのホテルに預けて、小さなバッグで地方を回れるからです。
どのルートにも共通するコツ
高速列車と国内線は、できるだけ早く予約しましょう。特に旧正月や秋夕(チュソク)などの大型連休は、すぐに満席になり、料金も変わります。予約アプリや外国のカードで使える方法は、KTX・SRT・高速バスの予約ガイドにまとめています。
順番を決める前に、休館日を確認してください。博物館や一部の古宮は月曜や火曜が休みで、市場や飲食店にも、それぞれの定休日があります。雨、暑さ、疲れに備えて、どんな計画にも半日の予備日を入れておくことをおすすめします。
Korea Trip Mapのプランナーなら、地域ごとに日割りの予定を作れ、近い場所が続くようにまとめてくれます。まずここで紹介したルートで拠点を決め、細かい日程はプランナーに任せてください。営業時間、運賃、料金は変わるので、出発前に公式情報をご確認ください。
日本からの飛行機と帰国日の組み立て
日本からのフライトは、羽田や成田、関西、福岡など多くの空港から仁川に飛んでいて、羽田からは金浦空港に着く便もあります。金浦はソウル市内に近く、到着後の移動が短くて済むので、日程が短い方には特に便利です。ただし、便の設定は時期で変わるので、航空会社で確認してください。
4泊5日は、行きの日と帰りの日がどちらも半日程度しか使えないことが多く、実質は3日強と考えておくと現実的です。午後に着く便なら1日目は宿のまわりの散歩、帰りが午前の便なら最終日はほぼ移動、という具合です。地方都市を最終日にすると、ソウルへ戻る時間と空港への移動時間を足して、思ったより余裕がなくなります。最終日の前の晩はソウルか仁川に泊まっておくと、安心して出発できます。
買い物のお土産は、最終日にまとめて買うより、途中の都市で少しずつ買って、ソウルで荷物を整えるほうが慌てません。大きな荷物の預け方や宅配の使い方は、荷物預かりと配送のガイドで紹介しています。