古宮の歩き方と韓服体験:ソウル・慶州・全州の実用ガイド
ソウルの五大古宮の選び方、休館日とガイドツアー、韓服レンタルの注意点、慶州や全州の歴史スポットとお寺でのマナーまで、実用的にまとめました。
ソウルの古宮
ソウルには、約500年続いて20世紀初頭に終わった朝鮮王朝の五大古宮があります。最も有名なのは景福宮で、規模が最大、正門も正殿も壮大です。昌徳宮は世界遺産で、調和のとれた配置と後苑(秘苑)で知られます。昌慶宮、徳寿宮、慶熙宮は規模が小さく、それぞれ雰囲気が違います。徳寿宮は、伝統的な建物と西洋風の建物が並ぶ珍しい宮殿で、市庁舎の近くにあります。
1つだけ選ぶなら、スケールの景福宮か、美しさと雰囲気の昌徳宮です。宮殿は周辺エリアと組み合わせるのが定番で、景福宮は北村韓屋村や三清洞のカフェに近く、敷地内に国立民俗博物館もあります。昌徳宮は仁寺洞や益善洞が近いです。
大きな宮殿は2〜3時間、後苑のツアーを入れるならさらに必要です。敷地は屋外で日陰も少なく、歩く距離が長くなります。夏は水と帽子を、冬は石畳の中庭がとても冷えるので重ね着を用意しましょう。
営業時間、休館日、チケット
古宮ごとに毎週の休館日が決まっていて、すべて同じではありません。大まかな傾向として、景福宮は火曜休み、昌徳宮・昌慶宮・徳寿宮は月曜休みであることが多いですが、変更や祝日の振替があります。訪問日を決める前に、公式サイトで確認してください。休館日に行ってしまうのは、定番の失敗です。
チケットは安く、現地の入口の機械などで買います。複数の古宮に使える共通券が一定期間有効なものもあり、2か所以上回るならお得です。料金や券種は変わります。昌徳宮の後苑(秘苑)は、時間が決まったガイドツアーでしか入れず、外国語ツアーも決まった時間に行われるので、早めの予約か、早めの到着が必要です。季節によって夜間公開があり、時間指定のチケットが短時間で売り切れます。公式の予約ページを早めにチェックしてください。
景福宮の正門で行われる衛兵交代式もおすすめです。伝統衣装の衛兵が日に数回行う儀式で、入場券があれば無料で見られ、外からも見られて、写真映えもします。時間は宮殿の公式サイトに掲載されています。
韓服を着てみる
韓服は韓国の伝統衣装で、女性は短い上着とたっぷりしたスカート、男性は上着とズボンが基本です。古宮の周辺で韓服をレンタルするのは、旅行者に大人気の体験です。ソウルの古宮エリア、慶州の旧市街の近く、全州の韓屋村などにレンタル店があり、1時間単位や半日単位で借りられます。ヘアセットや小物が含まれるお店も多いです。
韓服を着ていると、ソウルの主要な古宮に無料で入場できる制度が長く続いていて、体験の後押しになっていますが、制度は変わることがあるので、公式サイトで確認してください。慶州や全州では、同じ扱いとは限りません。日本の友人どうしで揃えて着ると、写真もよく映えます。
実用的なコツです。春と秋はお店が満席になるので、予約を。サイズと色は、できれば実際に見て選びましょう。長時間歩ける靴で。スカートが長いので、階段とお手洗いでは気をつけて。雨の日は裾が引きずるので避けたほうがいいでしょう。多くの韓服にはポケットがないため、小さなバッグを。返却時間に遅れると延滞料金がかかり、食べ物のシミにも注意が必要です。料金、時間、ルールはお店によって違います。
マナーと撮影、お寺でのふるまい
古宮は歴史的な文化財です。壁、石像、扉、手すりには触れたり登ったりしないでください。中が立ち入り禁止の場所もあり、ロープの内側には入ってはいけません。屋外での撮影は基本的に自由ですが、保護対象の多くの史跡でドローンは禁止されています。三脚やグループの撮影は、混雑時に周りへの配慮を。
お寺などの宗教施設では、露出の多い服装は控えます。韓国の各地にお寺があり、慶州の仏国寺と石窟庵は世界遺産です。現役のお寺では、声を小さくし、仏像に足を向けず、堂に入るときは靴を脱ぎます。お参りしている人を撮りたいときは、先に声をかけましょう。堂内の撮影が禁止の場所もあります。
ソウルを離れて:慶州と全州
新羅の古都・慶州は、ソウルとは別の趣があります。宮殿の建物の代わりに、芝に覆われた王陵、天文台(瞻星台)、宮殿の池の跡、山のお寺があります。街は小さくて平らなので、歩きか自転車で回る人が多く、東宮と月池のライトアップは、夜の見どころです。
全州の韓屋村は、伝統家屋が大きく集まった地区で、王朝の創始者の肖像画を伝える慶基殿と、20世紀初頭のロマネスク・ビザンチン様式の聖堂(殿洞聖堂)もあります。午前中に訪れ、食事をして、日が暮れてから歩くのがおすすめです。
開館日、入場料、特別プログラムは、季節によって変わることがあります。ルートを決めるときは、公式サイトで時間を確認し、週末や祝日の混雑にも余裕を持ってください。
日本の旅行者に向けた古宮の楽しみ方
日本の城や寺社に慣れている方は、古宮の石の城壁や木造の建築が、見慣れた様式と違うところに面白さを感じるでしょう。色鮮やかな装飾の「丹青(タンチョン)」は、日本の建築にはあまり見られない特徴です。屋根の軒下の細かな彩色に注目すると、ひと味違う見方ができます。
歴史的には、日本と関わりの深い出来事が多く、展示の説明に重い内容が含まれる場所もあります。博物館や展示館で、日本語の音声ガイドやパンフレットが用意されていることがあるので、入口で確認してみてください。無理のない範囲で、敷地の歴史を知ってから歩くと、風景の見え方が変わります。
写真を撮るなら、午前の早い時間か、閉門前の夕方が人が少なく、光もきれいです。正門の前では、韓服姿のグループが記念撮影をしていることが多く、順番を譲り合うのがマナー。混雑する日は、人物を入れない写真と、人のいる写真を使い分けると、満足のいく写真が撮れます。
夏は日差しが強く、冬は石畳が冷えるので、季節に合わせた服装を。日本の感覚で薄着のまま入ると、広い敷地で体力を消耗します。古宮の周辺には、観光客向けのカフェや茶房も多いので、歩き疲れたら、伝統茶を出す店で一息つくのもおすすめです。